「大丈夫」をやめる勇気
突然ですが僕は昨年12月からコリン性蕁麻疹という病気にかかりました。
現在は治まってきていますが、今回のことを機に改めてストレスについてお話ししたいと思います。
ストレスがわからない
僕は昔から自分自身に対して「できる」「大丈夫」「頑張ろう」で生きてきました。
良いか悪いかそうやって常にポジティブマインドで生きて来た結果、ストレスをストレスだと認識することがとても苦手です。
「ストレスが溜まってる」と自分で認識できれば発散など対処のしようがありますが、
ストレスを認識できないと気付かないうちにどんどん溜まっていき、ある日いきなり症状として身体に現れます。
- 過敏性腸症候群
- バセドウ病
- 眼瞼ミオキミア
- 帯状疱疹
- 逆流性食道炎
- 急性扁桃炎 など
思い返すと色々なってきたなぁ…と思いますが今回症状として出たのはコリン性蕁麻疹という新しい病気でした。
コリン性蕁麻疹とは
コリン性蕁麻疹は運動や入浴、精神的に緊張したり辛いものを食べたりして汗をかくときに発疹が出ます。
とても耐えられない程痒く、チクチクした痛みもあります。
僕はパーソナルトレーナーで、自身のトレーニングも頻繁に行うので汗のかき始めで蕁麻疹になると痒くて仕事になりません。
トレーニングでも身体が温まってくると痒くなってしまうのでまともにトレーニングできず、精神的にかなり辛い。
治療法は抗ヒスタミン薬を飲む薬物治療が主になりますが、処方された薬は僕には効き目がなかったため運動や入浴などで積極的に汗をかくというハーデニング療法を実践しました。
僕の症状のピークは汗が出始める数分で、完全に汗が出きってからは蕁麻疹は消えます。
なので朝、お風呂で20分汗をかいてからトレーニングをするようにしました。
部屋を暖めておき服装は長袖にして汗が出続けるようにします。
平均1日2時間程度汗をかいているようにしました。
完治まで平均6~7年といわれますがこのハーデニング療法を始めてから約3ヶ月で症状が治まってきています。
原因と考察
僕はコリン性蕁麻疹になった原因を探しました。
運動はきちんとしていたし、仕事も特別忙しかったわけではない。
1つ可能性があるとすれば増量の為に食事量を増やしていたこと。
僕は元々小食で、胃腸の機能があまりよくありません。
過去に行った増量も体調を悪くしながら試行錯誤して頑張ってきました。
そんな経験から今回こそは!と張り切って高カロリーを続けた結果、胃腸に過度な負担がかかりストレス反応としてコリン性蕁麻疹が現れたのではないだろうか?
さらに、ポジティブマインドな僕は症状が出てからも「大丈夫!」と1か月増量を続けました。
そうすると体調がどんどん悪くなって、
倦怠感、やる気が出ない、集中力もない、力が入らない、眠い…と最悪な状態に。
無気力な日々が続く中で僕は突然思いました。
「こうやって人は鬱になるのかなぁ…」
こんな思いを抱いたことに自分自身、驚きと安堵、腑に落ちた部分がありました。
「少し休もう」
僕は症状が消えるまでは出来る限り「大丈夫」をやめるようにしました。
まとめ
発症から3か月経ちましたが、幸いにも症状が治まりつつあります。
ただ、相変わらずストレスを認識するのは苦手です。
日常生活の変化の中で、身体や心は自然とストレスを抱えてしまうものです。
「最近少し疲れているかも…」と感じる時はまだ大丈夫ですが、一番気をつけなければいけないのは自分自身のストレスを認知することができず「私は大丈夫!」と感じている時です。
自分自身を理解し、大切にできなければ、状況を改善することはできませんよね。
簡単なようで、とても難しい。
僕の一生の宿題です。
2022年2月 追記
コリン性蕁麻疹になって2年目の冬、10月くらいから症状は現れました。
そしてつい先日、朝晩のお風呂より効果的なことを発見しました。
それは「厚着をする」ことです。
厚着をするというのは汗をかくのでコリン性蕁麻疹の方にとっては有り得ない事かと思いますが、僕個人にはとても効果がありました。
お風呂に入ったあと、すぐに厚着をして(特にお腹を温めてください)寝る。
日中も今まで以上に重ね着、ホッカイロでとにかく皮膚表面温度を下げないようにしてみてください。