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玄米食×1日2食で健康に痩せる!

玄米

現代は食に困ることがありません。

手軽に手に入る美味しいものが溢れています。

それ自体は便利でありがたいことですがその半面、日本の主食であるお米を食べる人が減っています。
国民1人・1年あたりの米の消費量は、1962年度の118.3kgに比べ2018年度には53.5kgまで減少しています。

今回は「玄米食への回帰」をテーマに歴史と実体験から考察をしたお話になります。

もしかするとあなたの「痩せない・アレルギー・不調」などは玄米食で改善するかもしれません。

少々お付き合いください。

米食の歴史

日本における稲作の歴史は約3000年だと言われています。

玄米食には、いろいろな説がありますが
江戸時代中期の一般庶民に精米技術が普及する前は、玄米のまま食べていたと思われます。

江戸中期以降、白米が一般庶民に流通したために「江戸患い」として脚気(ビタミンB1欠乏)が流行ったという話があります。

江戸の人たちが白米ばかりを食べて、農村の人に比べ野菜や雑穀(麦、稗、アワ類)を食べなかったために起こったとされています。

また、当時お米を夜に水に浸けて仕込み、朝に1日分のお米を一気に炊いていたようです。

ということは8~10時間くらいは水に浸けていたと考えられるので
玄米は発芽し、柔らかく食べやすい状態(発芽玄米)になっていたはずです。

食事回数の変化

食事回数は江戸時代の中期以前までは1日2食が普通で、
中期頃の元禄年間(1688〜1704)から1日3食になっていったと言われています。

1日2食だった頃のお公家さんは、朝食をお昼くらいに、夕食は夕方4時頃に。

農民も、朝早く起きて一仕事終えてから朝食を食べ、仕事の合間に遅い昼食をとったそうです。

つまり、身分の差に関係なく、1日2食が普通でした。

ということは食料が少ないからではなく単純に1日2食で十分満たされていたからでしょう。(力仕事に従事されていた方は3食だったようです)

なぜ1日3食になったのか?

諸説あるようですが、一つの原因として「夜の時間が伸びた」ことがあげられます。

江戸時代中期以前の人々は日没と共に寝る、もしくは活動量を減らしていました。

当時は電気がないので、菜種油を燃やして灯りにしなければなりませんが、当時菜種油は高級品だったので気軽に買えませんでした。

ところが、江戸時代の中頃(元禄年間)から菜種油の価格が下がり、それと同時に活動できる夜の時間がどんどん長くなっていきました。

すると、1日2食ではお腹が空いてしまうので自然と3食になっていったようです。

1日2食の食事内容

江戸時代中期まで1日2食だったとすると、長い歴史から見れば3食になったのはつい最近のことです。

食事内容は「玄米・味噌汁・漬物」の一汁一菜。

こんな質素な食事内容でよくお腹が空かないなと感じるかもしれませんが成人男性の場合、お米をなんと1日に5合も食べていたそうです。

しかし内容を見る限り現代栄養学の基準値を満たしているとは到底思えません…。

そこで2食で食べられる量かかわかりませんが昔の食事内容に近いものを選び計算してみました。(玄米3合で計算してあります)

ビタミンDは日光から生成されるとして、やはり「ビタミンC、カルシウム、クロム」が足りていません。
ですが個人的に思ったよりは不足していないという印象があります。

 

玄米食にすると、なぜ体調が良くなる?

当ジムのお客様で僕の経験談から、1日3回食べることをやめて玄米食を1日2食、または空腹時間を長くとるようにしているお客様がいます。
そうした方の中には、「体調が良くなった」「体重が減った」「胃腸が良くなった」など良い体感を得ている方も多くいらっしゃいます。

なぜ現代栄養学の基準値を満たしていないにもかかわらず体調が良くなるのでしょうか?

先程中期から3食になった理由に「夜時間が長くなった」ことと、「力仕事の人たちが増えた」ということがからんでいました。
つまり、以前よりエネルギーが必要になったから3食になったのです。

しかし、現代は江戸時代に比べて交通手段が発達しており、あまり歩かなくても生活できてしまいます。

また、家事も便利になり、デスクワーク、テレワークなども増えました。
それにより、今後は逆にエネルギーが必要となくなってきているはずです。

それならば江戸中期以前の食生活に戻ってみてもいいのでは?と考えたわけです。

人それぞれだと思いますが個人の活動強度によって「玄米食」や「2食」のほうが体調がいい人もいます。

僕も含め、食事回数を減らして体調が良くなる方というのは、あまりエネルギーを必要としない生活だった、もしくは、栄養過多だったということでしょうか。
実は腸内環境が大切なポイントになるのですが、そのお話はまた次回。

今回お話しした玄米食の詳しい方法やプランなど、興味や疑問等ございましたらお問合せください。


※すべての人に対して玄米食や食事回数を減らすことが良いとは言えません。
妊娠中の女性(以前も含む)や授乳中の女性、もしくはBMI(体格指数)がやせ傾向の方、成長期にある子どもなどはそれぞれ必要な栄養基準がありますので基準に従い食事を摂ってください。


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