ワークアウトとヨガの相乗効果
古代中国では宇宙の万物は陰と陽のバランスで成り立っていると考えられていました。
ここで少し注意が必要なのは「善悪」とは違う考え方ということです。
陽は善ではなく、陰は悪ではありません。陰と陽があってはじめて一つに成り立つのです。
自律神経はまさに陰と陽
自律神経は交感神経と副交感神経という二つの神経からなっています。
交感神経は、活動する神経といわれ、身体の働きを活発にします。
副交感神経は休む神経といわれ、身体を休めます。
交感神経と副交感神経の働きがバランスを保って、自律神経として体内の環境を整えているのです。
この記事を書いている僕も、以前は時間が不規則な仕事やストレスで自律神経失調症に悩まされていました。(耳鳴り・便秘・睡眠障害など)
今ではすっかり良くなりましたが、現代社会では生活習慣の乱れやストレス過剰で交感神経が優位になりがちです。
人間にはストレスも必要なのですが、過多になり偏ると様々な症状が現れてきます。
ですので意識的にリラックスする時間を作って、副交感神経とのバランスを取ることが大切になってきます。
ヨガが自律神経のバランスを整える
ヨガのポーズや呼吸法は心と体のバランスを整えてくれます。
期待できる効果として以下のようなものがあります。
・高いリラックス効果
・頭がスッキリする
・冷え性・便秘改善
・肺活量と呼吸量の増大
・ストレスに対する抵抗力増加
・コレステロールと血糖値の低下
ヨガで行う深い複式呼吸は副交感神経を活性化させ、自律神経のバランスを整えるのに最適です。
もちろんこれだけ効果のあるヨガ。
継続すれば必然的にダイエット効果も期待できますよ。
ヨガで筋トレのパフォーマンスアップ!?
本題です。
ヨガの動きをトレーナー目線で見ていくと、主に以下の2点で機能改善が期待できます。
①柔軟性(関節可動域の改善)
②関節の安定性
もちろん、②の関節の安定性を向上させる過程でインナーマッスルや筋力の向上も期待できます。
しかしヨガにはトレーニングの基本である「漸進性過負荷の原則」がありません。※前回よりも強い運動強度で行うこと
ボディメイクや筋肉をつけたい方はウエイトを扱う筋力トレーニングが最も効率的ですが筋肉に強いストレスを与えるので交感神経が優位になります。
始めにお話しした陰と陽のバランス。
筋力トレーニングが陰だとしたらヨガは陽です。
自分を限界まで追い込み、筋量、筋力増加を狙う筋力トレーニング。
カラダをリラックスさせ機能改善や体の調子を整えるヨガ。
言い換えれば最高のパフォ-マンスを発揮するためには最高の休息が必要とも言えます。
これは筋トレ以外でも同じですがどちらかに偏り、メリハリのない状態だと非常に非能率的な繰り返しになってしまいます。
スケジュールがハードな方は意識的に全身の緊張をほぐして日頃からリラックスする習慣を身に付けましょう。
仕事が一流な方は休みの質も超一流です。
アロマ、ストレッチ、入浴、瞑想などご自身のやりやすい方法で構いません。
その中でもヨガは上記でお話しした効果も含め、カラダと精神に最高の休息になります。
当ジムでも毎月定期でお寺での禅ヨガを開催しています。
ご興味ある方は是非お気軽にご参加してくださいね。