Introductionはじめに

運動習慣の重要性

少しづつ、でも確実に体は壊れています




電気やガス、水道などが家庭には届いてなかった時代の生活は重労働でした。1日の炊事洗濯の為に川から重い水を汲んだり薪を割って運び、火をおこしたり…便利な電化製品が当たり前になった今では、とても考えられない生活ですよね。宮沢賢治の名詩『雨ニモ負ケズ』の一節には『一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ』と記されています。病弱で小食だったという宮沢賢治でさえ、お米を4合も食べなければいけない程、日々の生活だけで、多くのカロリー消費をしていたことが分かります 。

しかし今では日本の生活は近代化し、大変豊かになりました。水汲みや巻き割りなど昔の生活ように重労働もない生活。コンビニや飲食店があるから24時間食べ物に困りません。気の向くままに甘いお菓子なカロリー豊富なお弁当を日常的に食べていれば、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れ、やがて生活習慣病になるのは当たり前です。


△運動習慣のある者の割合※
(20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値)


△肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合※
(20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値)


加齢や運動不足によって血管の柔軟性がなくなれば血管壁に傷がつき、厚みが増していきます。さらに糖や脂質にまみれた血液によって血流は滞りはじめ、いつ破裂してもおかしくない状態になるのです。厄介なことに心臓や血管の病気は自覚症状がないため知らぬ間に進行します。そしてある日突然、心筋梗塞や脳卒中を起こして死に至る、幸い命が繋がっても後遺症により何十年も介護が必要になる、という方は少なくありません。糖や脂質にまみれた血液によって血流は滞りはじめ、いつ破裂してもおかしくない状態になるのです。厄介なことに心臓や血管の病気は自覚症状がないため知らぬ間に進行します。そしてある日突然、心筋梗塞や脳卒中を起こして死に至る、幸い命が繋がっても後遺症により何十年も介護が必要になる、という方は少なくありません。また、発病しなかったとしても次に待ち受けているのが “ロコモティブシンドローム”。ちょっとした転倒で骨折して寝たきり生活がはじまり、介護や、認知症につながることが社会問題となっています。あまり意識したことはないかもしれませんが、カラダは「消耗品」なのです。

※上記データは全て厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査結果の概要」より

糖質制限ダイエットは最悪の選択



食事だけ変えて痩せるカロリー制限は確かに痩せます。極論ですがサラダだけ食べて走り続ければ間違いなく体重は減るでしょう。しかし極端な食事制限では筋肉は不要とみなされ大幅に減ってしまいます。食事から栄養を補給しないとカラダは筋肉を分解して不足分のエネルギーを補う。筋肉が減るので活動量も減る。するとカラダは省エネモードに切り替わり、一時的にほっそりしますが代謝が落ちているので、太りやすくリバウンドしやすいカラダになってしまうのです。さあ、これではいけないと積極的に有酸素運動をはじめたらどうでしょう?確かに脂肪は落ちますがやはり有酸素運動でも筋肉は落ちてしまうのです。 悲しいことに我慢に我慢を重ね手に入れたほっそりしたカラダはパワーがなく、体温が低下。内臓も弱体化し、皮がたるんでせっかく痩せたのに醜くなる恐れがあります。 健康的に痩せるには脂肪だけ減らし、筋肉量は増やす、または維持する方法を選択すべきです。食事も「カット」するのではなくタイミングや量を「選択」することで筋肉を保護する意識が必要なのです。ストレスで身体を壊したり、途中でやめてしまったら意味がありません。筋肉量を維持するためにも一生続けられる無理のない食事法が健康的でスタイルのいいカラダになる唯一かつ最善の近道なのです。